ニュース
「ゾウの運動場に入ってみよう」を開催しました!
 └─2017/08/24

 真夏の夜の動物園(8月9日~16日)期間中の8月10日、12日、14日に、毎年大人気の「ゾウの運動場に入ってみよう」を開催しました。

 3日間合計で約4,000人が参加したこの一大イベント。ゾウが寝室に帰った後の運動場に足を踏み入れ、運動場の広さを体感しながらそのくらしぶりを学んでいただくものです。

 今年は例年以上に解説を充実させたところ、参加者のみなさんは配布されたリーフレットを片手に、興味津々なようすでスタッフの話に耳を傾けていました。



配布したリーフレット 外側(上段)、内側(下段)


奥歯(左)とえさ(右)の解説を聞く参加者。
ゾウの奥歯は上下左右に1本ずつ、一生の間に5回生えかわる。
「アティ」(オス)が1日に食べる量(約100kg)にびっくり!


「ダヤー」(メス)のおなか回りと同じ長さのロープをくぐる参加者。
その長さは、なんと約4m80cmもある。


体重計(左)と糞(右)の解説。ゾウのスケールの大きさを感じられる。

 見学ルートの最後では、野生で数を減らしているゾウのために「あなたは何をする?」との問いかけをおこないました。

 紙をムダづかいしない、食べ物をムダにしない、象牙でできたものを買わない、今日知ったことを家族や友だちに伝える……。ゾウのために「ひとりひとりができることって何だろう?」と考えながら、たくさんの参加者がシールを貼って行動宣言をしました。その数、なんと延べ1,000人分以上!


行動宣言をする参加者(左)と宣言結果(右)

 開催日のうち、8月12日は世界中でゾウの保護を呼びかける「世界ゾウの日」(※)です。

 日頃は外から眺めているゾウの運動場の中に入るという非日常体験をきっかけに、ゾウのくらしぶりを知り、たくさんの方が今後もゾウと人間の関係について思いをめぐらせ、自分のできることから取り組んでくださることを願っています。

※「世界ゾウの日」
 「世界ゾウの日」は、密猟や生息地の破壊などによって絶滅の危機に瀕しているゾウの保護を世界中で呼びかけるために2012年8月12日に設立されました。
 現在では8月12日に欧米の動物園を中心に関連イベントが開催されおり、世界自然保護基金(WWF)や国連環境計画(UNEP)も広報活動などを通して世界ゾウの日における普及啓発に取り組んでいます。

〔上野動物園教育普及係 髙橋直也〕

(2017年08月24日)


ページトップへ