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ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[3](6/17、6/18)
 └─2017/06/18

 2017年6月12日に出産した上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」(お知らせ)は、子の面倒をしっかり見ています。子どもも元気です。

 ほぼ変わらない頻度で授乳しており、6月16日は午後から17日昼頃までに10回以上を確認しました。水分補給も6月16日は17時頃と23時頃、2回実施しています。

 6月16日22時頃、長さ約40センチの「タケノコ」を与えたところ、シンシンは一方の前足で子をしっかり抱きながら、もう一方の前足でタケノコをつかんで食べました。
 6月17日午前11時30分頃にもタケノコを給餌。長さ約40エンチのタケノコを3本食べました。野生のジャイアントパンダは出産直後飲まず食わずであるとはいえ、適切な量の餌を与えることで母乳も増えると考えられます。


【動画】シンシンと子のようす。子の全身が映っている冒頭シーンは
2017年6月16日23時頃撮影。その後は6月17日午前4時頃撮影
子どもは耳にはうっすらと黒い色が認められる

 母子の状態も安定しており、子の2回目の身体検査をおこなうことにしました。6月17日17時44分、シンシンが子を抱いて横になっている際、産室の檻の隙間から飼育係が手を入れて子をそっと取り上げ、身体検査をおこないました。子は母乳をしっかり飲んでいるらしく、落ち着いた状態でした。




保育器の中の子ども(2017年6月17日17時44分から18時4分まで身体検査を実施)

 保育器の中で確認したところ、健康状態は良好。体重は6月14日が147グラムでしたが、今回は178.9グラム。体長は6月14日が14.3センチ、今回は16.4センチ。順調に成長。性別は不明です。耳や目の周りがうっすら黒くなるとともに、体にも灰色がかった部分が認められます。


【動画】6月17日17時44分から20分間、2回目の身体検査を実施。
動画は保育器の中で落ち着いてじっとしているところ

 身体検査後、子を産室内に戻すと、子は力強い声を上げました。母親シンシンはすばやく子をくわえ、胸に抱き、さっそく世話を始めました。


産室内に戻された子どもと母親シンシン

 シンシンには水分を同様のペースで与えており、シンシンも飲み干しています。タケノコも6月18日の午前3時に3本完食。午前10時にも1本食べています。排尿と排便は、6月16日に排尿を1度確認した後、見られていません。今後、シンシンの健康状態を考慮しながら、栄養管理を徐々に進めていきます。

 引き続き職員による24時間態勢の保育作業を続けています。

※文中の「タケノコ」は人間が食用とするようなタケノコではありませんが、葉が出ておらず、育ちきっていない生長段階のマダケです。

・これまでのニュース
 「ジャイアントパンダ「シンシン」出産!」(2017年6月12日)
 「ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[1](6/13、6/14)」(2017年6月14日)
 「ジャイアントパンダ「シンシン」出産その後[2](6/15、6/16)」(2017年6月17日)

(2017年06月18日)


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