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トゲネズミ類の保全に向け、上野動物園でアマミトゲネズミの飼育を開始しました
 └─ 2017/02/19(2019/03/31更新)

 上野動物園では、(公社)日本動物園水族館協会と環境省が進める、日本固有のトゲネズミ類の保全事業に協力することになりました。

 日本固有のネズミ類であるトゲネズミ類は、開発行為や外来生物などの影響によって絶滅のおそれが高まっており、生息環境の維持改善などの保全対策が重要となる一方で、生息域外保全の取組みも必要と考えられています。
 しかしトゲネズミの飼育下における繁殖技術などは未確立であるため、飼育・繁殖の技術開発を目指した科学的な知見の集積を当面の目的として、上野動物園を含む3つの動物園での生息域外保全に着手しました。

 環境省は、2017年1月に奄美大島(鹿児島県)においてアマミトゲネズミ44匹を捕獲しました。
 そのうち20匹(残りは現地で放しています)を保全事業に協力する各施設に搬送し、上野動物園では4匹(オス2、メス2)の飼育を開始しました。

 なお、アマミトゲネズミの飼育は非公開施設でおこなっています。飼育・繁殖の技術開発を目的としたものであるため、一般公開はいたしません

※上野動物園でのトゲネズミ類生息域外保全事業は、2018年度をもちまして終了となりました。

◎参考
・環境省発表 トゲネズミ類生息域外保全事業について(2017年02月17日)


アマミトゲネズミ

(2017年02月19日)
(2019年03月31日:上野動物園での飼育終了について追記)


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