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ニホンコウノトリの保全に関する展示が受賞!
 └─2016/11/13

 ニホンコウノトリの生息域内保全・生息域外保全に取り組む機関や飼育施設は、2013年12月に「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(略称:IPPM-OWS)」という専門家会議を立ち上げ、さまざまな活動をおこなっています。東京都立動物園・水族園もこれに参加し、各施設と連携しています。

 IPPM-OWSは、2016年11月5日〜6日に千葉県我孫子市で開催されたジャパンバードフェスティバル2016に初めて参加し、コウノトリの保全についてのPR活動をおこないました。
 会場は手賀沼に面した広場で、さまざまな鳥類の保全に取り組む団体の活動紹介だけでなく、かわいらしいグッズの販売や、最新の観測機器の紹介、ミニ講演会など、鳥好きにはたまらない盛りだくさんの内容でした。
 IPPM-OWSも、我々の活動を紹介するパネルを展示しました。また、動物園が取り組む野生動物の保全について、多摩動物公園野生生物保全センターの取組みも紹介しました。


展示のようす


IPPM-OWSの取組み紹介パネル

 一番の目玉は、兵庫県立コウノトリの郷公園とのライブ中継です。インターネットを通して、兵庫県豊岡市と千葉県我孫子市をつなぎ、野外のニホンコウノトリをリアルタイムでご紹介しました。文字と写真だけでは伝わりづらいコウノトリの生の姿をご覧いただけたと思います。

 このように工夫を凝らした展示をおこなった成果、なんと、大会実行委員会から、優れた研究成果の発表とプログラム内容が評価を受け、審査対象64団体中2位の「バン賞」を授与されました。これも、コウノトリの保全に日々取り組む皆さんの成果だと思っています。
 来年のジャパンバードフェスティバルでは、「オオバン賞」を目指して、頑張っていきたいと思います。


表彰式のようすと賞状

(井の頭自然文化園教育普及係・IPPM-OWS事務局長 大橋直哉)

(2016年11月13日)


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