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ホッキョクグマの「デア」と「イコロ」、繁殖へ向けて初同居
 └─2016/04/07

 上野動物園ではメスの「デア」、オスの「イコロ」の2頭のホッキョクグマを飼育しています。デアは2008年12月2日、イタリアのファザーノ・サファリ生まれ、イコロは2008年12月9日、札幌市円山動物園生まれ。

 デアもイコロもともに満7歳。繁殖可能な年齢を迎えました。また、イコロは北海道のおびひろ動物園から来園して1年が経ち、上野の環境にも慣れてきました。そこで上野動物園では、繁殖に向けて2頭の距離を縮めてもよいころだと考えていました。

 ホッキョクグマの繁殖シーズンは春から初夏です。そこで2016年3月22日、2頭を室内で同居させました。


2016年3月22日、初同居の日。左がメス「デア」、右がオス「イコロ」

 初めての同居なので万全の態勢でのぞみました。攻撃的な行動は見られず、おたがいに顔を近づけたり、全体を通してよい雰囲気でした。その後も、タイミングを見て室内で同居させています。このまま2頭の関係が良好なら、屋外放飼場での同居もおこなう予定です。

 私たち飼育担当者も、デアとイコロのカップル成立へ向けて期待を寄せていますが、まだまだ若い2頭です。あせらずゆっくりと距離を縮めてもらおうと考えています。

 今後も同居に合わせて、2頭のどちらかを早目に寝室へ戻したり、来園者の方々にご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、デアとイコロの今後に向けて、あたたかく見守っていただければと思います。

〔上野動物園東園飼育展示係 山崎亜土・乙津和歌〕

(2016年04月07日)


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