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両生爬虫類館、新年からの新展示
 └─2016/01/30

 上野動物園の両生爬虫類館(ビバリウム)では、2013年3月から「イボイモリの保全」と題して、沖縄県と鹿児島県の天然記念物に指定されているイボイモリの「上野動物園における繁殖への取り組み」をエントランスホールで展示してきました。

・お知らせ「新登場の常設展示『イボイモリの保全』」(2013年3月8日)

 しかしオープンから約3年、パネル等にもだいぶ傷みが見え始めたこともあり、年末年始の休園日を利用して、展示をリニューアルしました。


リニューアルした展示場

 新たな展示では、イボイモリの保全だけでなく、南西諸島に生息する両生類・爬虫類についてもご紹介しています。「南西諸島」とは、奄美諸島や沖縄諸島、八重山諸島など、九州の南端から台湾の東端に連なる島々の総称です。湿潤で、冬季でも結氷しない温暖な気候や島の成り立ちから、南西諸島にしか生息していない生き物が数多くいます。新展示では、そんな南西諸島で見られる爬虫類を展示しています。

南西諸島に生息するオキナワキノボリトカゲ(左)とセマルハコガメ(右)

 また、すぐ横には「日本の両生類・爬虫類」展示場があります。こちらはおもに関東近辺で見られる種を展示しています。身近なカエルや南西諸島のトカゲなど、日本に生息するさまざまな両生類・爬虫類を、ぜひあわせてご覧ください。


産卵後、卵を土に埋めようとしているオキナワキノボリトカゲ

 なお、2016年1月15日、展示をしていたオキナワキノボリトカゲが産卵しました! 少し遅いのですが飼育係にとってはなによりのお年玉です。

〔上野動物園は虫類館飼育展示係 澤田大地〕

(2016年01月30日)


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