上野動物園で、災害などの緊急事態に備えた「猛獣脱出対策訓練」を、2016年2月2日（火）に実施します。この訓練は、年に1度、多摩動物公園と上野動物園で交互に実施しているものです（2016年は上野動物園）。
　今回は、シマウマの脱出事故を想定し、来園者の避難誘導および脱出動物の捕獲訓練などを、上野警察署と上野消防署の協力のもとで実施します。
　なお、訓練時間中は、来園者のみなさまの訓練エリアへの立入りを制限させていただきます。どうかご了承ください。

1．日時　2016年2月2日（火）13時20分～14時

2．場所　上野動物園　西園　シマウマ舎周辺など

3．脱出想定動物　シマウマ1頭

4．訓練概要
　地震発生により、シマウマ舎放飼場の柵が倒れ、シマウマ1頭が脱出したと仮定して、来園者の避難誘導・関係機関への通報・脱出動物の追跡および麻酔銃を用いた捕獲・AED（自動体外式除細動器）を使用した負傷者救護等の訓練をおこなうものです。

5．訓練スケジュール
・地震によりシマウマ舎放飼場の柵が倒れ、シマウマが園内に脱出。
　　　　　　↓
・園長は対策本部を設置。来園者の避難誘導、捕獲班の招集、警察署・消防署への連絡などをおこなう。
　　　　　　↓
・シマウマは園内を移動。本部長は、麻酔銃の準備および動物病院車両で現地に向かうよう指示。
　　　　　　↓
・ハシビロコウ舎とオカピ舎間の遮断網にシマウマが突進し、職員1名が心臓発作を起こし倒れる。
　救急救命処置をおこなった後、救急隊に引き継ぎ、救急車で病院へ搬送。
　　　　　　↓
・シマウマは両生爬虫類館前に移動。各所に遮断網を配備し、徐々にシマウマを追い込んでいく。
　　　　　　↓
・シマウマはいそっぷ橋方向に移動。職員1名がシマウマに接触し、負傷。応急処置をおこなう。
　　　　　　↓
・動物病院車両と遮断網によってシマウマは追い立てられ、西園モノレール駅前の広場で完全に包囲。
　　　　　　↓
・麻酔銃（実物ではありません）を発射。麻酔効果を確認し、捕獲！


2014年に実施した訓練のようす
■取材受付について
　取材をご希望の方は、「取材申込書」（PDF）をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、2016年1月25日（月）17時までにFAXにてお申し込みください。
　訓練当日の受付時間は12時40分〜13時10分、西園の動物園事務所前にて受け付けます（表門または池之端門から入園してください）。

【注意点】
・車は近隣の有料パーキングをご利用ください。
・当日は必ず最初に、西園の動物園事務所前で受付をしてください。
・自社腕章を着用してください。
・指定場所でのみ、取材をお願いします。
・当日受付順にご案内いたします。

■これまでの猛獣脱出対策訓練・記録ビデオ（東京ズーネットBBより）
　2004年：脱出動物＝サイ（上野）
　2005年：脱出動物＝ライオン（多摩）
　2006年：脱出動物＝ゴリラ（上野）
　2007年：脱出動物＝オランウータン（多摩）
　2008年：脱出動物＝シマウマ（上野）
　2010年：脱出動物＝スマトラトラ（上野）
　2012年：脱出動物＝クロサイ（上野）
　2013年：脱出動物＝グレビーシマウマ（多摩）
　2014年：脱出動物＝ゴリラ（上野）
　2015年：脱出動物＝ユキヒョウ（多摩）

（2016年01月14日）