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アジアゾウ「アーシャー」妊娠、市原ぞうの国へ
 └─2015/09/18

 上野動物園のアジアゾウのメス「アーシャー」(推定38歳)は現在、豊橋総合動植物公園にいます。繁殖をめざして2009年10月5日、上野動物園から移動しました。

 アーシャーは2011年9月にメスの「マーラ」を出産しましたが、このたび2回目の妊娠が判明! 出産は2016年9月から11月と予想されます。


アジアゾウ「アーシャー」(写真提供:豊橋総合動植物公園)

 アジアゾウは群れでくらす動物です。近年、群れの他の個体による全体的なサポートが、安全な出産と子育てにつながることがわかってきました。また、アーシャーの出産時期は、残念ながら豊橋総合動植物公園の施設工事時期と重なっており、動物舎の撤去などをおこなうため、工事の振動が影響を与える心配があります。

 そこで、共にアジアゾウの繁殖に取り組む上野動物園と豊橋総合動植物公園は協議の結果、市原ぞうの国にアーシャーを送ることにしました。市原ぞうの国ではゾウを群れで飼育しており、繁殖例も豊富です。また、市原ぞうの国のアジアゾウ「マミー」が2016年4月に出産予定なので、アーシャーが群れの中で出産と子育てを学ぶ機会になるはずです。

 豊橋総合動植物公園と上野動物園の飼育係は先日、豊橋を訪れた市原ぞうの国の飼育係への引き継ぎを1週間ほどかけておこないました。市原の飼育係とアーシャーの顔合わせをおこなうとともに、アーシャーとのコミュニケーションの取り方、アーシャーの性格などを豊橋と上野の職員が伝えました。結果は良好で、アーシャーは市原の飼育係を背中に乗せて歩くほどになりました。


市原ぞうの国の飼育係とアーシャーとの顔合わせのようす

 豊橋総合動植物公園では今後、移動のための訓練をおこないます。そして訓練が順調に進んだ段階で、アーシャーを市原ぞうの国へ移す予定です。

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(2015年09月18日)


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