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カメレオンの水の飲み方
 └─2015/09/11

 上野動物園の両生爬虫類館の特設展示「両生類爬虫類のえさの食べ方捕え方」の開催期間を延長。2015年10月18日(日)まで開催します。どうぞお見逃しなく!


 さて、特設展でパンサーカメレオンを見ると、展示ケースの右奥で、白いチューブからなにやら水がぽたぽた落ちています。これは何でしょう?

 野生のカメレオンは、ふだん木の枝や葉などについた水滴やしたたり落ちる水を飲んでいます。そのためか、カメレオンを飼育する際、水を入れた容器を置いただけでは気がつかないことが多く、飲ませるための工夫が必要になります。


 そこで特設展の展示では自家製の装置をセットし、水をたえず落とすことによって、水の存在に気づかせ、いつでも飲めるようにしているのです。また、ケース内に霧吹きをしたり、直接スポイトから飲ませたりしています。


 カメレオンのなかまを飼育するとき、水を確実に飲ませることはとても大事で、これができないと弱ってしまい、最悪の場合、死にいたることもあります。

 カメレオンの体調などによっては水を飲まないときもありますが、無理なく水を飲ませるために、水を落とすスピードを変えたり、装置を改良したり、つねに試行錯誤しています。

〔上野動物園は虫類館飼育展示係 佐藤薫〕

(2015年09月11日)


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