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ライチョウの卵の採取および上野動物園への輸送について
 └─2015/06/07

 こちらの記事でお知らせしたとおり、上野動物園は、絶滅危惧種であり、国の特別天然記念物である、日本に生息するライチョウの飼育繁殖に取り組むことになりました。

 環境省は2015年6月5日、乗鞍岳(長野県・岐阜県県境)においてライチョウの卵を5個採取しました。卵は6月5日に上野動物園に輸送され、無事到着しました。


上野動物園に運ばれたライチョウの卵5個

 卵の運搬にあたっては、採卵後、衝撃の影響や温度変化が少ない容器に入れ、乗鞍岳の下まで運んで保温庫に収め、その後上野動物園に出発しました。上野動物園には午前中に到着。


ライチョウの卵到着

 上野動物園への到着後、容器を丁寧に運び、飼育室で卵を取り出して孵卵器に入れました。

卵を収容した容器を手作業で移動
無事孵卵器に収容しました

今後の予定

 環境省では2015年6月15日まで調査を継続し、卵の採取が与える影響などを調べます。野生のライチョウの抱卵期は6月下旬ですが、今月下旬にも採卵予定です。抱卵期に採卵した卵は富山市ファミリーパークに運ばれ、繁殖を目指します。

 減少が心配されている日本のライチョウの保全に向けて、上野動物園と富山市ファミリーパークでは飼育下での繁殖に取り組みます。

(2015年06月07日)


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