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キリンのヒナタの成長
 └─2015/06/05

 2011年に来園したキリンの「ヒナタ」(オス)が今年(2015年)の5月で5歳になりました。すくすくと成長するヒナタのようすを来園当初から現在まで、簡単に振り返ってみましょう。


2011年、キリンのヒナタ、飼育係による特製大型哺乳瓶とミルクとともに来園。

 ヒナタは2010年5月25日、横浜市の野毛山動物園で生まれました。母親の母乳が出なかったため、飼育係による人工哺育で育てられました。そのため人間に対して警戒心が薄く、物怖じもせず、マイペースな性格です。

 2011年の来園時、上野動物園にはメスの「コハル」1頭しかおらず、ヒナタの来園を職員一同心待ちにしていました(コハルは残念ながら今年の1月に死亡しました。下記関連記事参照)。

 少し神経質で慎重派のコハルとマイペースなヒナタ。初めは13歳の年の差に不安もありましたが、いっしょにしてみたら2頭とも落ち着き、しだいにお互いを頼るようにしながら良好な関係を築いていきました。


運動場でお昼寝

 ヒナタは来園当初から3歳頃までは体力がなく、すぐ疲れてしまうのか、運動場の真ん中で座り込み、首をたたむようにして昼寝をする姿が見られ、お客さんだけでなく、私たち職員も驚くことがありました。

 昨年頃からはそういった行動はほとんど見られなくなり、成長したなあと思った矢先、背が伸びたおかげで今まで届かなかった、動物舎のあらゆるところへいたずらをするようになり、手を焼きました。


オカピに対してこんな行動も見られますが、トラブルなどは見られません


 特大哺乳瓶ともに上野動物園へやってきたヒナタも5歳を迎え、少しずつ顔つきが大人びてきました。大人のオスの証といわれる顔のごつごつとしたコブはまだ現れていませんが、角の付け根が以前より太く隆起してきて、日々の成長がうかがえます。これからもヒナタらしく、マイペースにまっすぐ育っていってほしいと思います。

◎関連記事
・「キリンの『コハル』が死亡しました」(2015年1月7日)
・「キリンが横浜からやってきます」(2011年6月9日)
・「キリンの『ヒナタ』が来園」(2011年7月15日)
・「キリンの同居」(2011年8月5日)

〔上野動物園西園飼育展示係 山岸まゆみ〕

(2015年06月05日)


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