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マレーグマ「フジ」、熊本へ旅立ちました
 └─2014/12/06

 2014年11月28日、上野動物園のマレーグマのオス「フジ」(3歳)が熊本市動植物園へ旅立ちました。


マレーグマのオス「フジ」


 フジは2011年11月8日上野動物園生まれ。母親は「モモコ」、父親は「アズマ」です。運動場にデビューした当時14キロだった体重も、3歳を迎えて67キロに増え、だんだんとオスらしい体格になってきました。

 フジは好奇心旺盛で、新しい遊具を見つけると夢中になってすぐ遊び始める反面、臆病なところもあり、飲み水用にプラスチック製のプールを用意したときは驚いて立ち上がり、後ずさりをした後、走って逃げたこともありました。

 11月24日に「特別キーパーズトーク『行ってらっしゃいフジ』」を開催。大勢の方々にお集りいただきました。フジの大好物であるメロンやパイナップルを器にして、中にリンゴやバナナ、ブドウを入れたえさを用意。おいしそうに食べるフジを前に、フジについてみなさんにお話ししました。

 熊本への出発は2014年11月28日。無事到着し、熊本市動植物園での公開は12月6日からとなりました。上野動物園でみなさんから愛されたフジは熊本市動植物園でもきっと人気者になることでしょう。


2014年11月28日、熊本市動植物園に向けて出発


 マレーグマは生息地である熱帯雨林の減少により生息数が急速に減少しています。今回、フジを熊本市動植物園に移動させ、新たなペアによる繁殖ををめざしています。熊本市動植物園でのマレーグマ飼育は17年ぶりですが、近い将来、メスとペアになり、赤ちゃん誕生の知らせが来ることを待ち望んでいます。

〔上野動物園東園飼育展示係 井本あゆみ〕

(2014年12月06日)


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