「絶滅のおそれのあるスマトラトラのことを、たくさんの人たちに伝えてほしい」
上野動物園園長の命を受けて、7名の「うえのトラ大使」たちが2013年から活動しています。昨年(2013年)度のミッションは、トラのことをみんなに伝えるためのパンフレットを作ること。大使たちは、新聞記者さながらにトラを取材し、編集会議を開いて「遊んで学べるすごろくパンフレット」を完成させました。
◎関連ページ
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トラパンフレットおひろめの会──江戸家猫八さんもやってくる(2014年2月27日記事)
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動物園にトラ大使がやってきた(認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金のサイトへ)
(昨年度に完成したパンフレットは、上記ページからダウンロードできます)
さて、今年の大使たちのミッションは…?
「トラを守るには、トラを支える森を守らなければなりません。」
トラやゾウの保護活動をしているトラ・ゾウ保護基金の戸川会長は言います。
トラたちがずっと暮らしていける森。それはいったい、どんな森? その森を守るには…? それを伝えることが、今年の大使たちのミッションでした。
2014年9月21日、上野動物園に集まった大使たち。まずは、トラの獲物になるシカやサルの暮らしを取材しました。また、トラや獲物の動物たちにふんして森で食べものを探す体験もしました。動物のことを知るには動物になってみるのが一番、というわけです。そして大使たちは、「スマトラトラが暮らす森には、複雑な生きもののつながりがある。だから一見、トラと関係がなさそうな虫やカエル、植物も、トラを支える大切な森の一員だ」ということを発見したのでした。
最後に、アート作品「スマトラトラをささえる森」を制作。大使たちの発見がギュッと凝縮された、高さ1メートルの大きな作品です。この作品は、今後、トラの展示場で公開される予定です。(公開時には、当サイトでお知らせします。)
「うえのトラ大使」の活動は、これからも続きます。
※本プログラムは、
認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金、および
上野観光連盟の協力を得ておこなっています。
(2014年10月01日)