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ホフマンナマケモノの「コウ」逝く
 └─2014/05/02

 2014年4月13日、上野動物園のホフマンナマケモノが死亡しました。国内で飼育している最後のホフマンナマケモノでした。

 死亡した個体の名は「コウ」。1983年にアメリカのリンカーンパーク動物園から来園したメスです。来園当初は以前の「類人猿舎」にいましたが、その後「小獣館」を経て、現在の「走禽舎」の住人となりました。来園時の推定年齢は3歳。推定34歳を迎えた高齢のおばあちゃんでした。

 4月13日の朝、コウの世話のために室内に入ったところ、コウは樹上のいつもの位置にいて、一見ふだんと変わりないように見えました。しかし、挨拶がてらに体に触れたところ、死亡しているのを確認しました。数日前も朝から活発に動き、たびたび室外に出る行動が観察されていたところでした。

 コウ、長い間おつかれさま。そしてありがとう。

〔上野動物園西園飼育展示係長 山口歩〕




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