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木曽馬「春嵐」が1歳になりました
 └─2014/04/11

 「時が経つのは早い!」といいますが、2013年4月4日深夜に誕生した上野動物園子ども動物園の木曽馬「春嵐」が1歳になりました。

 春風の強い日に初めて放飼したときの姿から、強くたくましく育ってほしいとの願いを込めて名付けられた「春嵐」は、病気や怪我をすることもなく順調に成長しました。職員が抱きかかえて測定した誕生直後の体重35.6キロから、今では体重計のベニヤ板がミシミシと軋む281.5キロまでになりました。

 体格や体力もほかの馬たちを圧倒するようになり、同じ放飼場にいるトカラ馬「琥太郎」、与那国馬「シン」、野間馬「えりか」を手当たり次第に追い回すようになりました。

 人と馬との間に良好な関係が築けるよう計画的に訓練(馴致)をおこなっていますが、担当職員ですら時折そのパワーに圧倒されることがあります。

 将来的に「春嵐」は貴重な在来馬である木曽馬保存のため、上野動物園から旅立つことになりますが、その時までには、何事にも動じず、馬だけでなく人にも友好的な馬に育つよう、しっかり馴致をおこなっていきたいと思います。日中、放飼場で馴致している姿を見かけたときは、終わるまでそっと見守ってください。

写真上:現在の馴致のようす
写真下:1年前、誕生当日の体重測定

〔上野動物園子ども動物園係 川鍋政孝〕

(2014年04月11日)



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