上野動物園では、卵を産む哺乳類のハリモグラを展示します。その不思議な姿をぜひご覧ください!
公開するハリモグラ 頭数 1頭
性別 メス
原産国 インドネシア(ニューギニア島)
公開日 2013年12月13日(金)から
公開場所 西園 小獣館 地下
経緯 ハリモグラはカモノハシとともに、卵を産むという不思議な生態をもつ哺乳類です。131年の歴史をもつ上野動物園では、これまで2回ハリモグラを飼育していましたが、いずれも明治時代のことでした。最後に飼育していた明治41年(1908年)以来、105年ぶりの飼育となります。
2013年11月に2頭が来園し、そのうちの1頭(メス)が環境に慣れてきましたので、公開を開始します。もう1頭(オス)については、状態を見ながら公開する予定です。
◎ハリモグラについて
ハリモグラは哺乳類の中では原始的なグループである単孔目に分類されます。単孔目にはハリモグラ科のハリモグラとカモノハシ科のカモノハシのみが属しており、どちらも哺乳類ですが、卵を産むという特徴をもっています。
体長は30~45cm、体重は2.5~7.0㎏ほどで、オーストラリア、ニューギニアに分布しています。
メスは腹部の育児嚢にみずから卵を産み、卵は育児嚢の中で孵化します(カモノハシは育児嚢をもたない)。その名のとおり背中一面に針状の毛が生えており、これで身を守っています。
地上に暮らし、おもにアリやシロアリを食べます。歯は無く、とがった口先から長い舌を出してアリをなめとります。また、四肢には強力な爪があり、これを使って地中の餌を探したり、隠れ家を掘ったりします。
写真:公開するハリモグラ
(2013年12月12日)
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