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オオアリクイ「ガンコ」逝く、子は人工保育
 └─2013/08/09

 オオアリクイのメス「ガンコ」が2013年7月14日に死亡しました。ガンコは2000年8月16日生まれ。13歳目前でした。

 7月4日の朝、ガンコが寝室の隅でじっとしているのを飼育係員が発見。至急獣医師に連絡し、診察を受けました。

 このときガンコは妊娠しており、7月末の出産予定でした。異常出産のおそれもあったので緊急の帝王切開を実施。手術は無事終了したものの、10日後の7月14日午後、残念ながらガンコは死亡しました。

 ガンコは静岡市の日本平動物園からお借りしていた個体です。2002年に上野動物園に来園した後、2004年と2005年に妊娠を経験しました。しかしながら、ともにうまく育ちませんでした。

 上野動物園では2006年1月にオスの「リンド」が死亡して以降、ガンコ1頭の状態が長らく続いていましたが、2012年10月22日に待望のオス「フジオ」が名古屋市東山動物園から来園。今回はなんとか元気な子を、と期待していたところでした。

  帝王切開で生まれた子どもはメス。現在動物病院にいます。当初は2時間おきに哺乳していました。哺乳時は仰向けの方が落ち着くようでしたが、現在は写真(下)の通り(8月10日撮影)。元気に育っています。

・これまでのニュース
なかよしオオアリクイ『リキ』と『ガンコ』」(2002年05月02日)
オオアリクイの水浴び」(2003年07月04日)
オオアリクイ、ツチブタの隣に移動」(2009年12月10日)
オオアリクイのオス『フジオ』が来園」(2013年11月23日)

・東京ズーネットBB動画
オオアリクイ」(2003年01月公開)
オオアリクイの水浴び」(2004年08月撮影)

写真上:イソップ橋下の展示場にいた頃のガンコ。2006年8月23日撮影
写真した:哺乳中の子

(2013年08月09日)



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