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ジャイアントパンダ母子の状況(3)シンシン、早朝から子を抱いています
 └─2012/07/10

 前回のニュースでお伝えしたとおり、昨日2012年7月9日は、9時頃からジャイアントパンダの子を母親シンシンに戻し、母子双方の状況を見ながら、15時30分頃、シンシンからふたたび保育器に移しました。

 本日7月10日、経過が順調だったため、午前7時30分頃、シンシンに子を戻しました。シンシンは子の体を舐めたり、授乳したり、母親らしい行動を見せています。

 シンシンには少し疲れも見えますが、竹やリンゴもよく食べ、体力も少しずつ回復しているようすです。

 野生動物は多くの場合、人間が子どもを取り上げてから戻すと育児を拒否してしまいますが、ジャイアントパンダはそのまま受け入れることが知られています。その習性を念頭に、上野動物園では、オリの設置や保育器の準備など、準備態勢をととのえてきました。現在、最終的に子を母親にまかせられるよう、慎重に作業を進めています。

 子の体重は、7月10日、シンシンに戻したときは143グラム、その後15時20分、一時的にシンシンから預かって測定したところ144グラムでした。約15分後にはシンシンに戻し、そのまま母子はいっしょの状態です。経過が順調であれば、今夜は子をシンシンにまかせる予定です(7月10日夕方現在の状況です)。

※写真は子を世話するシンシン(2012年7月9日14時20分撮影)

(2012年07月10日)



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