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熊猫的新聞(パンダニュース)──9
 雨はへっちゃら
 └─2011/06/15 

 すっかり初夏の陽気となり東京でも夏日となる日が訪れるようになりました。
 約2年間を中国南部の広州で過ごした2頭にとって、蒸し暑さは慣れたものかと思いましたが、やはり苦手のようです。中国の飼育スタッフからは、外気温が25℃を超えるようなら屋外展示は中止するように助言されていますので、天気予報と朝の外気温を気にする毎日です。

 暑さばかりを気にしていたら関東甲信越は例年より早い梅雨入り。以前飼育していたジャイアントパンダは雨が嫌いでしたが、今回の2頭は、はたしてどうでしょうか?
 暑い日はあまりタケも食べずに、プールにつかったり、早く部屋に帰りたくてウロウロしたり、少し落ち着きがなくなったり、息が上がってしまったりします。そのようなときはすぐに屋内へ収容します。

 では雨の日はというと……雨なんてお構いなし! ほとんど気にすることもなくふつうにタケを食べ、お気に入りの石の上で休息を取って過ごしています。

 そもそも野生での生息地である四川省も雨は多いところなので、2頭とも雨はへっちゃらのようです。
 しかし雨の日は全身ドロドロになり、とくに座っているおしりの部分は泥だらけのことが多く、梅雨入りで雨が続く最近では、黒と茶色のパンダになっています。

・前回までのパンダニュースはUENO-PANDA.JPのニュースをごらんください。

写真:雨の中のシンシン(メス)

〔上野動物園東園飼育展示係 倉持浩〕



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