2011年２月21日（月）夜、予定通り、中国から上野動物園にジャイアントパンダ２頭が無事到着しました（来園決定のお知らせはこちら↓）。

・ニュース「ジャイアントパンダが２月21日に来園！（公開日は未定です）」

　２頭は、中国ジャイアントパンダ保護研究センターの碧峰峡基地（四川省雅安）からやってきました。オスは2005年８月、メスは2005年７月に四川省臥龍保護センターで生まれた個体。繁殖も期待できる年齢です。

　２月20日、碧峰峡基地を出発して、成都へ車で移動。輸送箱を積んだトラックは、換気等のため、後部ドアを一部開けて走行しました。翌日２月21日、成都から上海へ飛行機で運ばれ、上海でしばし休憩の後、上海空港から成田空港へと無事移動。

　日本への便は、ジャイアントパンダがデザインされた特別塗装機です。機内では機長から、「恩賜上野動物園に３年ぶりの来日となる２頭のジャイアントパンダも、みなさまとご一緒にフライトしております」と案内があったとか。

　成田には午後８時50分ごろ到着し、空港ではジャイアントパンダの着ぐるみ（全日空職員）による出迎えもあったそうです。碧峰峡基地出発以降、２頭のようすは随時観察し、健康状態をチェックしました。

　その後は一路、トラックで上野動物園へ。トラック内は10℃を保つよう温度調節され、内部にはモニター用のカメラも設置されています。トラックが入って来るのは、ふだん閉まっている「旧正門」。 200名近い報道関係者が待ちかまえる中、21日午後11時40分ごろ、到着しました。門の外には、ジャイアントパンダの来園に関心をもってあつまる人々の姿も。

　記者会見では園長・小宮輝之が、希少動物であるジャイアントパンダの保全に触れ、繁殖への意欲を語り、また、輸送に同行した獣医師の原樹子職員は、到着後の２頭の状態について、オスはやや落ち着かないようすながら、「どんとかまえている性格」のメスはしっかりしている、と説明しました。

・到着の動画はこちらをごらんください。
　Windows Media形式　QuickTime形式

　ともかくも無事に到着して一安心。まずはゆっくり休ませて、今後は健康状態のチェックとともに環境に慣らし、３月下旬に一般公開する予定です。公開まで、しばらくお待ちください！

写真は上から：
・オス（四川省雅安碧峰峡基地）
・メス（四川省雅安碧峰峡基地）
・碧峰峡基地出発前
・成田空港に到着
・上野動物園に到着（旧正門）
・記者会見（タイ式建物の前）

（2011年02月22日）