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プレーリードッグの子どもたち、その2
 └─2010/05/21

 2010年5月7日のニュースでプレーリードッグの子どもたちがお目見えしたことをお知らせしました(前回のニュースはこちらをごらんください)。
 そのニュースの中であわせてお知らせした、5月中におこなう予定の放飼場整備と全頭捕獲が延期になりました。

 いつものようにプレーリードッグを観察していたある日。成獣1頭が、巣穴の入口で周囲を警戒していました。ほかの個体が近づかないよう、見張っていたのです。しかも、巣穴付近に土を集め、周囲を高く盛り上げてありました。

 「おやおや?」今まで見せなかったその動き。怪しい……。

 その次の日も、同じような動きを見せていたその成獣。さらに怪しい……。

 予想通り、その巣穴の中で3頭の新たな命が誕生していたのです。この子たちが巣穴から出てくるのはおそらく6月に入ってからでしょう。

 落ち着いた環境で子育てができるよう、そしてこの子たちが無事に成長するよう、予定していた5月中の全頭捕獲と放飼場整備は延期する運びとなった次第です。したがって、今年生まれの子どもの雌雄判別ももう少し先になります。

 前回のニュースでお知らせしたときよりも「ちまちま軍団」のメンバーが増え、5月20日現在、7頭の子が巣穴から出てくるようになりました。

 新たに生まれた3頭も軍団の仲間入りをして、みなさんの前で元気な姿を見せてくれますように!

〔上野動物園東園飼育展示係 川崎繭〕

(2010年05月21日)



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