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さようなら偉大な母 ユキヒョウ「ミユキ」死亡
 └─2008/08/19

 2008年8月18日、多摩動物公園のユキヒョウ「ミユキ」が死亡しました。

 ミユキは、1990年5月19日、神戸市立王子動物園生まれのメス。多摩動物公園にやってきたのは1991年9月4日のことでした。ミユキとともに、同じく王子動物園から、きょうだいの「カズユキ」(オス)も来園。ミユキとカズユキは、多摩動物公園で飼育した最初のユキヒョウでした。

 その後ミユキは、名古屋市東山動物園生まれの「ヨシダ」と1995年末からお見合いを重ね、1996年1月24日に交尾。そして、1996年5月2日、3頭(オス2頭とメス1頭)を出産しました。多摩動物公園では初めての繁殖でした。

 ミユキとヨシダは相性がよく、1999年5月4日に3頭(オス1頭、メス2頭)、2000年8月23日8に2頭(オス1頭、メス1頭)が生まれました。ミユキとヨシダのあいだの子どもは、5頭が育っています。

 ミユキは、カザフスタンから来園したオスの「シンギズ」(2000年10月13日来園)ともお見合いをして、2003年5月4日にはメス2頭を出産しました。ミユキが生んだこどもたちは、その多くが国内の動物園に旅立ち、希少種ユキヒョウの個体数維持に貢献しています。

 ミユキは最近、歳ととるとともに衰えが目立ってきましたが、食欲と元気は変わらず、死亡前日まで放飼場に出ていました。ところが、2008年8月18日朝、ユキヒョウ舎内で死亡しているのを飼育担当者が確認しました。死因は心筋梗塞。年齢は18歳2か月でした。

 ミユキ死亡後、多摩動物公園のユキヒョウは、オス5頭、メス4頭となりました。国内では、12の施設でオス13頭、メス14頭、計27頭が飼育されています(2007年12月31日現在)。

・ニュース「ユキヒョウの赤ちゃん、公開です
 (2003年8月1日)

・東京ズーネットBB動画「ユキヒョウ
 (2003年8月18日撮影)

・東京ズーネットBB動画「ユキヒョウの親子
 (2004年2月17日撮影)

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」ユキヒョウ

(2008年08月19日)



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