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佐渡以外でトキが初めて孵化しました!
 └─2008/04/23

 2008年4月22日(火)、多摩動物公園でトキが初めて孵化しました! 佐渡以外では初めての国内繁殖です。

こちらのニュースでお知らせしたとおり、多摩動物公園は2007年12月13日、佐渡トキ保護センターから2ペアのトキをあずかりました。鳥インフルエンザ等の感染症に備えるためで、一般公開の予定はありません。

 その後、2ペアのうち1ペアが2008年3月22日に1卵、3月24~4月4日に4卵を産卵。そして、最初の1卵がついに孵化しました! 産卵したのは「Kペア」(オス:2001年5月21日佐渡トキ保護センター生まれ、メス:2003年5月9日同センター生まれ)です。孵化を確認したのは、2008年4月22日の午前7時20分です。

 最初の卵は、産卵を確認した翌日(3月23日)に取り上げ、3月24日に孵卵器へ入れました。ひなが卵の内側から殻をつついて破ろうとする行動「嘴打ち」(はしうち)といいますが、この行動が始まったのは4月20日でした。

 嘴打ちをして卵から顔を覗かせたひなと、体重計に乗せたひなの動画を下記リンクからごらんください(約20秒。なお、追って東京ズーネットBBでロングバージョンを公開します)。ビデオにも映っているとおり、ひなの体重は58.5グラムです。

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 繁殖期のトキは、ほぼ1日おきに合計3~4個の卵を産みます。今回、「Kペア」が5個産んだのはやや例外的なケースです。トキなどの鳥類は、卵をすべて取り上げると、1~2週間後にふたたび産卵します。実際、Kペアの卵もすべて取り上げたところ、2008年4月14日に、2回目の産卵を始め、すでに4卵を産んでいます。この方法によって、多くのひなを得ることができるわけです。順調に行けば、来月5月に入って、さらにひなが生まれると期待されます。

 今回孵化したひなは人間が育てる予定ですが、4月14日以降の卵については、親に育てさせる予定です。

・2ペアの産卵に関する詳細データはこちら(PDF、2頁、約60KB)

(2008年04月23日)



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