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レッサーパンダ、子どもの体重測定
 └─2007/08/31

 毎年順調に繁殖を続けている多摩動物公園のレッサーパンダに、今年もあたらしいなかまが誕生しました。2007年6月28日に誕生した2頭の両親は、今年からペアを変更した、父親「淡淡」(タンタン)と母親「花花」(ファンファン)です。

 オスとメス1頭ずつの子どもたちはベテランの母親、花花に育てられ、生まれたときは 150グラムくらいだった体重も2か月で1キログラムを超え、順調に成育しています。

 さて、多摩動物公園のレッサーパンダたちは、毎週水曜日に体重測定をしています。おとなの個体は大好物のリンゴを食べながら、おとなしく体重計にのってくれます(写真上)。しかし、子どもたちはまだ落ちつきなく動き回ります。

 そこで、フチのある金属容器に子どもを入れ、細かく測れるはかりで体重測定をします(写真中上)。子どもはどんどん大きくなるので、容器やはかりも大きいものにかえていきます(写真中)。

 2か月めあたりから運動量も増え、力もついてくるので小さいバケツに入れて測定します(写真中下)。毎年9月末が公開時期ですが、そのころになると、バケツを使っても飛び出してしまうので、さらに大きなバケツに入れ、フタをしてロックします。また、はかりもおとなと同じものを使います(写真下)。

 このころからはリンゴに興味を示し始めるので、それを使って容器なしで体重計にのる練習も始めます。子どもたちの機嫌を取りながらの気をつかう作業ですが、私にとっては毎年の楽しみでもあります。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 永田裕基〕

(2007年8月31日)



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