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キリンの引っ越し──2006/05/12
 ゴールデンウィークも終わり、落ち着きを取りもどした園内。2006年5月8日には、キリンの「ルル」(メス、5歳)が、埼玉県こども動物自然公園に旅立ちました。

 ルルは多摩動物公園生まれではなく、秋田県の大森山動物園生まれ。キリンを殖やすために、秋田から多摩にやってきました。来園当時のルルは2歳。多摩動物公園には「フジタ」という唯一のオスがいたのですが、結局繁殖にはいたりませんでした。しかも、残念なことに、フジタは足をケガしてしまい、それが原因で死亡してしまいました。

 オスがいないのでは、繁殖を望むこともできません。多摩動物公園では、オス導入のために努力を重ねてきましたが、その願いはすぐにはかなえられそうにありません。そこでこのたび、ルルを埼玉県こども動物自然公園へ貸し出して、繁殖を目ざすことになったのです。

 なぜ、ルルに白羽の矢が立ったかというと、外から来たルルが、当園のメスの群れになかなかなじめなかったからなのです。ルルにとっても、新天地でくらすのは、けっして悪い話ではないと思います。

 ルルは、顔立ちやアミメもようが美しく、体格も立派なメス。きっと元気でかわいい赤ちゃんを産んでくれるはず──職員一同そう信じています。

〔多摩動物公園飼育展示課 清水勲〕

写真上 ルルを輸送用の箱に入れる
写真中 覆いをかける
写真下 トラックに載せる

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のアミメキリンはこちら

(2006年5月12日)



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