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タスマニアデビルについて知ろう──パネル展の紹介
 └─ 2024/04/05
 多摩動物公園は2016年からタスマニアデビルの保護プログラムSave the Tasmanian Devil Programに参画しており、プログラムが実施している「アンバサダーデビルプログラム」の動物大使として今年2月に2頭のタスマニアデビルが来園しました。それを記念して2月22日からウォッチングセンターのエントランスでパネル展を開始しました。

 今回のパネル展は2017年に実施したパネル展「What’s the タスマニアデビル」をリニューアルしたものです。デビルの生態と危機的な状況を伝えた前回の内容を刷新するとともにタスマニア島の見どころを追加して、ボリュームアップしました。

パネル展のようす
街の風景を紹介

 タスマニア島はオーストラリアの南東部の沖にある島です。原生林が残る森は世界遺産にも登録され、国立公園のトレッキングコースではウォンバットなどの野生動物に出会うことができます。会場のモニターでは、クレイドル山やダブ湖の美しい風景、島の東側に広がる海岸線や特産の海産物などの映像や写真を紹介しています。パネルでもタスマニア島の見どころや町の風景を紹介しています。魅力を知ることでタスマニア島のことを少しでも身近に感じてもらえればと思います。


タスマニア島のみどころ

 自然豊かなタスマニアの生態系にはタスマニアデビルはなくてはならない存在です。タスマニアデビルは死骸を骨まで食べる腐肉食動物(スカベンジャー)として、環境を清浄に保つために重要な役割を果たしています。タスマニアデビルを守ることが、豊かなタスマニア島の自然を守ることにつながることもあわせて感じてもらえればと思います。

 会場に設置した感想コーナーでは「タスマニアデビルが危機的なことがわかった」「タスマニアの魅力が伝わってきた」「生息地の環境や人の暮らしにもふれていることがよかった」「遠い国にいる動物ではすませてはいけない」といった意見や感想をいただきました。

 デビルを守るためにできることは、まず知ることから。パネル展の会場でタスマニアデビルの現状、そしてタスマニア島のことを知ってほしいと思います。そして可能ならばデビルを守るための募金活動にご協力をお願いします。募金は2024年5月28日(火)までウォッチングセンター案内所で受け付けしています。パネル展も同日までですので、ぜひお越しください。

〔前・多摩動物公園教育普及係/現・井の頭自然文化園教育普及係 近藤〕

(2024年04月05日)



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