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キリンの「ユイ」が死亡しました
 └─ 2022/05/03
 2022年5月2日、多摩動物公園のキリンのメス「ユイ」が死亡しました。ユイは今年の1月11日に多摩動物公園で生まれたメスです。年齢は3ヵ月でした。

経緯
 ユイの母親の「ユーカリ」が4月26日に死亡しました。ユイはまだ授乳期間中だったものの、カシの葉や乾草・ペレットなどおとなと同じものを食べるほか、群れのなかにいる授乳中の他のメスからの授乳などが見られていたため、注意深く観察しながら群れのなかでようすを見ていました。

 一方、ユイは成育がゆっくりで、同時期に生まれた他のこどもと比べきゃしゃであったことから、ユーカリの死後十分な量の乳を飲めていない可能性がありました。多摩動物公園では、これまでさまざまな状況でのキリンの成育に取り組んできていることから、母親が育児放棄した際に実績のある方法でユイにも人工哺乳などを試みました。しかし人工乳首を嫌がり、ほとんど飲まない状況であり、群れから隔離した管理などを検討していたところでした。

 4月30日から休んでいる時間が長くなり、5月1日の16時ごろに座り込んで立ち上がれなくなったため別室に隔離しました。すぐに、投薬とともに加温し栄養剤をあたえるなど、飼育係と獣医が懸命な治療をおこなったところ、23時過ぎに一度は立ち上がり草をつまむなどのようすが見られましたが、残念ながら5月2日の朝、死亡を確認しました。解剖の結果、死因は衰弱と診断されました。

 ユイの死亡後、当園で飼育しているキリンの個体数は17頭(オス9頭、メス8頭)になりました。


キリン「ユイ」
(撮影日:2022年2月12日)

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