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アフリカゾウの「アコ」が死亡しました
 └─ 2022/03/14(03/21 更新)
 アフリカゾウの「アコ」(メス)が死亡しましたのでお知らせします。推定57歳でした。


アフリカゾウ「アコ」
(撮影日:2021年7月22日)

 アコは1965年に生まれたと推定される個体で、1967年7月21日にケニアから来園しました。いっしょに来園した「マコ」やその後に来た「タマオ」とともに多摩動物公園のアフリカゾウの展示を支えてきてくれました。

 近年ではアフリカゾウの国内最高齢個体としておだやかにくらしていましたが、加齢とともに四肢、特に両前肢の関節の動きが悪くなるなど、全身の衰えが見られるようになりました。

 2021年12月以降は気温の低い日が例年と比べて多く、年末年始には身体の震え、消化管機能の不調、採食が不安定となるなどの異常が見られるようになりました。このため、暖房を追加するなど今まで以上に寒さ対策を徹底するとともに、日々の体調変化にいっそうの注意を払って飼育管理をおこなってきましたが、2022年3月12日に職員が出勤した際、室内で横臥のまま起立不能となっているアコを確認しました。

 確認時、体力を消耗しきっていたため、ブドウ糖やビタミン剤の点滴をおこなうとともに、起き上がりやすいよう土や乾草を体の下に敷くなどの起立補助をおこないながら、腹帯を用いて数回立たせることを試みました。しかし、起立できない状態が続き、時間の経過とともに、下側になっていた臓器の圧迫による循環不全が進んだことから、呼吸不全を起こし、13時半過ぎに職員が見守るなか静かに息を引き取りました。

 なお、動物へのお花などのお供え場所は慰霊碑としていますので、アフリカゾウ舎周囲への献花などはご遠慮ください。ご足労をおかけいたしますが、慰霊碑へお願い申し上げます。

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(2022年03月14日)
(2022年03月21日:お花などのお供え場所について追記)



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