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「踏みたくなる! 消毒マット」を設置しました
 └─ 2021/12/15
 みなさんは多摩動物公園に来て正門を通るとき、知らず知らずのうちに靴底を消毒していることに気が付いていますか? 実は感染症予防のため、チケットを確認するレーンの緑色のマットに消毒液がしみこませてあり、それを踏むと靴底が消毒されるようになっています。

 いまでは「感染症予防」というと、新型コロナウイルスのことが真っ先に頭に思い浮かぶかもしれませんが、都立動物園・水族園では新型コロナウイルス感染症の流行より前から、人と動物のあいだの感染を含む動物の病気発生の予防に取り組んできました。

 鳥インフルエンザや豚熱(CSF)など、野外にはさまざまな動物の感染症の原因となる細菌やウイルスが存在しています。都立動物園・水族園で飼育している動物を守るためには園外から病原体の侵入を防ぐことが必要で、園内に入る車両や立ち入る人の靴底などを消毒することは基本的で重要な対策のひとつです。

 そこで、早く中に入りたい!とワクワクしているみなさんに、これまでにも増してしっかり靴底を消毒していただくために、マットのデザインを工夫することにしました。濡れていて汚く見えたりしないよう、また、跨ぎ越してしまうことがないよう、デザインやサイズ、素材を検討することにしました。

 そしてでき上がったのが「踏みたくなる! 消毒マット」です。動物の足跡を踏むことで靴底がしっかりと消毒されます。動物に会えるワクワク感を盛り上げるため、動物の頭やお尻は原寸大でチラリと見えるだけ。足跡の大きさは原寸大ですが、歩幅はみなさまに踏んでもらいやすいように変更しました。今回は2つのレーンでの試行ですが、今後全レーンに拡大していく予定です。さらに、他の都立動物園・水族園3園への拡大も検討しています。


新しい「踏みたくなる! 消毒マット」(左:キリン柄、右;アムールトラ柄)

 なお、今回の企画は公益財団法人東京動物園協会内の「サービス向上委員会」(通称SKI:Service Koujou Iinkai )で企画し、実行しました。SKIは、当協会の総務部および4園のさまざまな係で活躍する職員が集まって、来園者のためのサービス向上や都立動物園・水族園の魅力向上をめざして活動しています。現在は主に公式インスタグラム「東京ズーグラム」の運営や、「見どころデジタルマップ」の見どころスポット紹介などをおこなっていますが、今後もさまな企画を展開していく予定です。

(2021年12月15日)



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