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渡り木にのぼるサーバル──4/8
 サーバルの二つの放飼場に「渡り木」を設置しました。以前から、高いところに餌をつるしてサーバルがジャンプするところをお見せしていますが、やはりネコ類はネコ類、ふだんはじっとしていることが多いのです。
 そこで、放飼場に遊具となる「渡り木」を設置しました。木を組んで足場とし、お客さんがサーバルをちがった角度から見られるような構造としました。写真は東京ズーネット https://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをどうぞ。
 通路から向かって右の放飼場は、いちばん高いところが 約1.2メートル。サーバルがのぼると、大人の目の高さと同じくらいになります。左の放飼場は、約 2.3メートルの高さがあり、サーバルを下から見上げることになります。

 渡り木設置後、サーバルを初めて放飼場に出したときは、やはり臭いつけと爪とぎが始まりました。そして、どちらの渡り木にも、意外なほどあっけなくのぼってくれたのです。初日に出したのはメスでした。翌日はオスを出すので、これも楽勝でのぼってくれるかな?と思ったら……。翌日、オスの「デューン」は、渡し木の高さが恐いのか、用心深い性格のせいか、餌を上に置いても見向きもしません。
 しかたがないので、デューンを若いオスの「コウ」と交替。すると、コウはすぐにのぼってくれました。デューンは、2.5 メートルの高さにある馬肉をジャンプして取ることもできる名ジャンパーです。そのデューンが渡り木にのぼってくれないのは意外でした。

 現在、動物園サポーター資金を活用し、ウマのあばら骨肉を購入して、渡り木の上のチェーンにつけています。すこしでも多くの方に、木の上のサーバルを見ていただくための工夫です。
 基本的に、土・日・祝日のお昼ごろ、肉を渡り木につけるようにしています。このほかの日にも行なうかもしれません。ぜひ、サーバル放飼場までおいでください!
〔多摩動物公園飼育課 大橋さやか〕

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のサーバルはココ

(2005年4月8日)



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