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チンパンジーの「サザエ」が死亡しました
 └─2017/06/12

 2017年6月9日(金)夜、多摩動物公園のチンパンジーのメス「サザエ」が死亡しました。

 「サザエ」は1992年2月6日に多摩動物公園に来園したチンパンジーのメスです。来園以降、複数回出産し、現在、娘のミル(14歳)が元気にすごしています。

 また、オスの「ジン」やメスの「ガーネット」の養母としても重要な役割を果たしました。

 サザエは死亡時、妊娠中で出産を来月にひかえていました。死亡前日の6月8日は通常どおり屋外の放飼場で群れのメンバーとすごしていましたが、翌6月9日の朝、寝小屋で大量に出血し、伏せているところを飼育担当者が発見しました。

 麻酔下のエコーなどを実施したところ、胎児の死亡が判明。急遽開腹手術をおこないました。その結果、数日前(推定)の胎児の死亡に起因して胎盤剥離が起こり、子宮内で大量出血が起こったことがわかりました。ただちに胎児と子宮などの全摘手術をおこないましたが、手術終了後に心肺停止の状態となり、20時10分に死亡を確認しました。

 サザエの死後、多摩動物公園のチンパンジーは18頭(オス6、メス12)となりました。
 2016年12月31日のデータによると、国内には50の施設に316頭(オス137、メス179)が飼育されています。

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(2017年06月12日)


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