多摩動物公園では、2017年3月にニホンコウノトリのヒナが孵化し、今年で連続30年の繁殖成功となりました。現在、ひなはすくすくと育っています。
孵化当日のひな
孵化したニホンコウノトリ
孵化日 2017年3月23日(木)
誕生数 1羽
性 別 不明
繁殖の経緯について
多摩動物公園では、遺伝的多様性管理を目的に、一部のニホンコウノトリの系統が増えないよう制限をおこないながら繁殖をおこなっています。
3月に孵化した1羽のひなは、親鳥と一緒にサイ舎の上にあるコウノトリ舎の大ケージで順調に成育しており、子育てのようすは観覧通路からご覧いただけます。なお、親鳥は昨年ペアになった個体で、今年初繁殖となります。
多摩動物公園のニホンコウノトリの飼育について
当園では、1988年に日本で最初となる飼育下でのニホンコウノトリ繁殖に成功して以来順調に繁殖が続き、今年で30年連続の繁殖成功となりました。日本における飼育下でのニホンコウノトリ個体数維持に大きく貢献しています。
また、兵庫県豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園で、2005年から実施されている放鳥事業(ニホンコウノトリを自然に帰す活動)へ、個体や卵を提供するなどの協力もおこなっています。
多摩動物公園での飼育状況(2017年5月11日現在)
55羽(オス29羽、メス25羽、不明1羽) ※今回孵化したひなを含みます。
【参考:日本国内全体での飼育状況】
多摩動物公園を含む18の施設で合計197羽(オス102、メス95)
※(公社)日本動物園水族館協会 ニホンコウノトリ計画管理者調べ(2017年2月1日現在)
(2017年05月11日)