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絶滅危惧種の肉食性有袋類タスマニアデビルを公開します!
 └─2016/06/02

 多摩動物公園では、オーストラリア連邦タスマニア州のトロワナ・ワイルドライフパークより、タスマニアデビル2頭が来園しました。
 このたび公開日が決まり、一般の方も参加していただけるお披露目会や、関連のイベントをおこないますのでお知らせします。

公開するタスマニアデビル
 名前   マルジューナ(Murdunna)
      ※先住民族の言葉で「星」の意味
 性別   メス
 生年月日 2013年5月1日

 名前   メイディーナ(Maydena)
      ※先住民族の言葉で「影」の意味
 性別   メス
 生年月日 2013年5月1日


「マルジューナ」(左)と「メイディーナ」(右)

来園日
 2016年5月31日(火)

一般公開について
 公開日  2016年6月11日(土)11時から(予定)
 場所   オーストラリア園 タスマニアデビル舎

お披露目会の開催について
 一般公開に先がけ、お披露目会を開催します。
 公開日  2016年6月11日(土)10時30分から11時まで(予定)
 場所   オーストラリア園 カンガルー広場
      ※天候により場所が変更になる場合があります。
 主な内容 園長から来園経緯の説明、オーストラリアからの来賓の挨拶の後、タスマニアデビル舎へ移動し、テープカットの上で一般公開となります。
      ※一般の方も参加できます。


一般公開とお披露目会の位置


経緯
 野生のタスマニアデビルは「タスマニアデビル顔面腫瘍病」の伝播などにより激減しました。タスマニア州政府は2003年から「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」を立ち上げ、飼育下繁殖や発症地域以外への個体導入など、保全活動に取り組んでいます。この一環として2013年、海外の動物園がタスマニアデビルの飼育を通じた普及啓発活動をおこなうプログラムが始まりました。
 多摩動物公園でもこのたびプログラム参加が認められ、タスマニアデビルが来園することになりました。アジアでは唯一タスマニアデビルを飼育する施設となります。

国内のタスマニアデビルの飼育状況
 国内では飼育されていません。

関連イベントについて
(1)スペシャルトーク
 オーストラリアの専門家と当園の飼育担当者がタスマニアデビルについてお話しします。
 日時   2016年6月11日(土) ①11時15分 ②15時
 場所   オーストラリア園 タスマニアデビル舎前
      ※天候により中止になる場合があります。

(2)記念講演会
 タスマニアデビルの現地専門家による記念の講演会をおこないます。
 日時   2016年6月11日(土) 13時30分~14時30分(予定)
 場所   ウォッチングセンター 動物ホール
 講演内容 「タスマニアデビルの魅力と保全について」
 講師   アンドルー・ケリー氏(トロワナ・ワイルドライフパーク)

(3)スタンプラリー
 オーストラリア園の3ヶ所にあるスタンプをすべて集めた方に、多摩動物公園オリジナルポストカードをプレゼントします。
 実施期間 2016年6月11日(土)~7月10日(日)

 スタンプ用紙配布
 時間   9時30分〜14時30分
      ※用紙がなくなり次第、配布終了
 場所   ベビーカー貸出所横
      ※雨天時はウォッチングセンター内 案内所前
 配布枚数 平日:先着1,000枚 土日:先着3,000枚
      ※お一人様1枚まで

 ポストカード交換
 スタンプが3つ押された用紙1枚につき、ポストカード1枚をプレゼントします。
 時間   12時~16時30分
 交換場所 12時~14時30分 ベビーカー貸出所横
      14時30分~16時30分 ウォッチングセンター内 案内所前
      ※時間により交換場所が異なります。
      ※雨天時:12時~16時30分 ウォッチングセンター内

(参考)
 現存する肉食有袋類としては世界最大種で、頭胴長は約60cm、尾の長さは約25cm。
 かつてはオーストラリア本土にも生息していましたが、現在はタスマニア島のみに分布しています。家畜を襲う害獣としての疑いから駆除対象になり数を減らしましたが、その後、保護法のもと少しずつ生息数が回復していました。しかし、伝染性及び致死率の高い「タスマニアデビル顔面腫瘍病(DFTD)」が蔓延し、再び数を減らしています。
 夜行性で、ワラビーなどの動物の死体を集団で食べる習性があります。黒い体色と、集団でえさを食べる際に発する鳴き声から、「デビル」と呼ばれたとされています。

(2016年06月02日)
(2016年06月09日更新)


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