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オオフラミンゴ、ひなの成長と一斉捕獲
 └─2015/12/25

 多摩動物公園アフリカ園のフラミンゴ舎で今年(2015年)の春、オオフラミンゴのひなが孵化したニュースを以前お伝えしました。

・ニュース「オオフラミンゴ、ひなが巣立つまで」(2015年5月1日)

 その後28羽のひなが順調に成長しています。親鳥と比べると羽のピンク色はまだ薄いのですが、体の大きさはほぼ変わりません。もう親からフラミンゴミルクをもらうことはなく、水中のえさを自力で食べられるようになりました。

孵化直後のひな
現在のひな(手前の2羽)

 そしてこのたび2015年11月25日、ひなを加えて合計 178羽となったオオフラミンゴの一斉捕獲を、他の班や係の協力を得ておこないました。

 一斉捕獲は、ひなの個体識別をするための足環・色環・マイクロチップなどの装着と、DNA による性別判定や親子判定のための羽毛の採取、治療等を目的として年に1回実施しています。

捕獲作業のようす
ひなの足に足環を装着

 当日、フラミンゴ舎の陸地と池の中に係員が入って囲い込み、飛翔した個体がネットに衝突しないように観覧通路にも人員を配置し、フラミンゴの群れとの距離を慎重に縮めながら全個体を狭いスペースに追い込みました。ここは捕獲時に追い込むことを想定したスペースです。ここで一塊になったフラミンゴを約10羽ずつ作業スペースに出し、個体確認・処置・放鳥を繰り返していきました。こうして約3時間かけて、今年も無事に全個体の作業を終えることができました。

 今年生まれのひなの足には、鮮やかな青色の色環をつけました。後日の検査の結果、ひなの性別はちょうど半々で、オス14羽、メス14羽でした。今後も成長を見守っていきたいと思います。

〔多摩動物公園北園飼育展示係 吉川道子〕

(2015年12月25日)


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