ニュース
夏休み企画展「カブトムシ・クワガタムシを探しにいこう」開催中(9/1まで)
 └─2015/07/31

 夏の昆虫といえばカブトムシやクワガタムシ。雑木林の中で樹液に群がるカブトムシやクワガタムシを見つけると、真夏の夜の暑さを一瞬忘れさせてくれます。

 現在、多摩動物公園の昆虫園本館2階では、2015年7月16日(木)から9月1日(火)まで日本と外国のカブトムシ・クワガタムシを19種展示しています。また、解説パネルでカブトムシやクワガタムシの探し方、呼び寄せ方などを紹介しています。

7/16-9/1 夏休み企画展「カブトムシ・クワガタムシを探しにいこう」

 

 企画展の開催にあたって、6月頃から園内や動物園近隣の雑木林で昆虫採集をおこないました。カブトムシ、コクワガタ、スジクワガタ、ノコギリクワガタを見つけることができましたが、園内では樹液の出ている木の周辺に、何かに食われたらしき死骸が多く見られました。カラスによる捕食ではないかと思われますが、実際のところはわかりません。


マムシと見間違えたアオダイショウの若い個体

 また、採集は危険と背中合わせです。木にぶら下がっているヘビがいたので手を伸ばそうとした瞬間、隣にいたもう一人の職員から「若いマムシじゃない?」と言われ、すぐ離れたのですが、後日、撮影した写真を他の職員にみせたところ「アオダイショウだよ」とのことでした。アオダイショウの若い個体の体には、成体とはちがってマムシに似た模様があるため、間違えられることが多いようです。とんだ勘違いでした。

 マムシではなかったにせよ、フィールドに入れば危険も伴います。しかし、昆虫探しは大人にとって子どもの頃に戻ったような楽しさを味わうことができますし、子どもにとって夏休みの楽しい思い出作りになると思います。昆虫園の企画展でカブトムシとクワガタムシの姿を見たり、解説で学んだりした後は、気をつけながら、ぜひ自然の中で虫たちを探してみてください。

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 杉田務〕

(2015年07月31日)



ページトップへ