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トキ1羽が死亡しました
 └─2014/11/04

 多摩動物公園では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターからトキを預かり非公開での飼育をおこなっています。2014年11月2日、今年生まれの1羽が死亡しましたので、お知らせします。(※写真のトキは、今回死亡した個体とは異なります。)

◎死亡したトキ
 死亡日    2014年11月2日
 個体(性別) No.520/K/14 (メス)
 年齢     2014年5月8日生まれ 約6ヶ月齢
 死因     頭部挫傷

◎経緯
 動物を単独の施設で飼育すると感染症の発生にともない全滅の恐れがあるため、個体を複数の施設に分散して飼育する場合があります。環境省が進める保護増殖事業のトキについても、鳥インフルエンザ等の感染症対策として複数の施設に分散して飼育しています。
 都立動物園は40年以上にわたって佐渡トキ保護センターにおける飼育繁殖に技術協力をしてきた実績があることから、保全活動の調整機能をもつ野生生物保全センターがある多摩動物公園で、環境省の指示のもと非公開エリアで2007年12月からトキを飼育し、今年も7羽の繁殖に成功しました(記事はこちら)。
 10月28日朝9時30分頃、今年繁殖した7羽のうちメス1羽が元気を失っているのを飼育担当者が発見しました。すぐ治療を開始しましたが、11月2日12時30分頃、死亡を確認しました。死因である頭部挫傷に至った原因については不明です。なお、鳥インフルエンザ簡易検査は陰性でした。

◎日本の飼育状況(2014年11月2日現在。放鳥した個体および今回死亡した個体を除く)
・佐渡トキ保護センター85羽(うち2014年生 9羽)
・佐渡トキ野生復帰ステーション43羽(うち2014年生 13羽)
・多摩動物公園15羽(うち2014年生 6羽)
・いしかわ動物園20羽(うち2014年生 10羽)
・出雲市トキ分散飼育センター17羽(うち2014年生 5羽)
・長岡市トキ分散飼育センター17羽(うち2014年生 7羽)
・佐渡市トキふれあい施設5羽(うち2014年生 3羽)
合計 202羽(うち2014年生 53羽)

写真:トキ(今回死亡した個体とは異なります)

(2014年11月04日)



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