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ハナカマキリの幼虫が孵化しました
 └─2014/09/12

 2014年8月19日多摩動物公園昆虫園でハナカマキリの幼虫が孵化しました。産卵日は7月23日で、孵化まで約1か月かかりました。母親は6月11日にオスと交尾しています。6月30日にも産卵していましたが、こちらの卵塊(らんかい)にはカビが生えてしまい幼虫は孵化しませんでした。

 ご存知のように、ハナカマキリの成虫はランの花びらのように白っぽい色をしていますが、一方孵化したての幼虫は、赤と黒のツートンカラーで非常におしゃれな姿をしています。ちなみに、2令幼虫以降はとても美しい淡いピンク色になります。

 孵化したての幼虫は体長が1センチ弱でとても弱々しいので、餌にはショウジョウバエを使います。昆虫園では肉食性の昆虫の餌にフタホシコオロギを使うことが多いのですが、ハナカマキリの幼虫では、コオロギに返り討ちにあい食べられてしまうことがあるからです。ショウジョウバエはこの日のためにバッタ舎の片隅で増やしました。

 早速ショウジョウバエを与えてみると、器用に鎌で捕まえて食べていました。

 ハナカマキリの卵塊はあと2つあり、これが無事に孵化すれば一部の幼虫を展示しようと計画しています。そのときにはまたお知らせしますので、どうぞお楽しみに!!

写真上:ツートンカラーが美しいハナカマキリの1令幼虫
写真中:ショウジョウバエを補食する幼虫
写真下:淡いピンク色の2令幼虫

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 片田菜美〕

(2014年09月12日)



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