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ネコ科動物たちのサマーナイトの過ごし方
 └─2014/08/15

 2014年も「サマーナイト@TamaZoo」の時期となり、多摩動物公園では8月の土日と13日〜15日は20時まで開園しています。

 アフリカ園のネコ科動物たちも開園時間の延長に合わせて展示していますが、どのように過ごしているかその一部をご紹介します。

 ライオンは日中の放飼個体を16時ごろにいったん室内に収容し、17時ごろ再度放飼しています。放飼するメンバーは仲の良い個体を選び、夜の運動場でのんびりと過ごせるようにしています。すでにサマーナイトを何度も経験している個体も多く、よく状況が分かっているようで、日中とは少し違ったようすでゆっくりと場内を散策し、その後思い思いの場所で休みます。状況を見ながらナイト用のおやつとして馬のあばら骨を与えますが、その際にはふだん食べられない物とあって、どの個体も夢中になって食べています。のんびりと過ごしてはいても、ほとんどの個体が収容時間になると部屋の扉付近に自然と集まるので、19時半ころからは1か所に集まるライオンたちを見られるかもしれません。

 チーターは、2012年に生まれた「フェイ」「ファング」「サツキ」の三兄弟が初めてサマーナイトにデビューしました。いつもとは違う時間に放飼しているので、どのような行動をとるか、繊細な面のあるチーターが環境の変化で体調を崩さないかなど、多少不安がありました。しかし、蓋を開けてみれば日中よりも涼しいことも手伝って、こちらの心配をよそに、放飼場ではのんびりと、時には兄弟で遊びながら過ごしており、体調に関しても今のところ問題はありません。

 サーバルは夜行性ではありますが、やや高齢の個体が多いため、活発な姿を見ることはなかなかできないかもしれませんが、ほのかな明かりの灯った放飼場でまどろんでいる姿は魅力的です。

 ライオン、チーター、サーバルはサマーナイトのときには、体調や天候などを考慮しながら放飼個体を選んでいるため、日によって出ている個体が違います。どの動物も日中とは違った動きが見られるかもしれません。ぜひごらんいただければと思います。

写真上:夜のライオンたち
写真下:のんびり過ごすチーターの兄弟

〔多摩動物公園北園飼育展示係 佐々木悠太〕

(2014年08月15日)



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