木々の葉も落ち、多摩動物公園もだんだん冬景色へと移り変わってきていますが、昆虫生態園の中はまだ夏。チョウたちが元気に飛び回っています。
12月といえばクリスマスですが、生態園では、毎年クリスマス飾りを制作しています。2012年はサナギのツリーと幼虫のリースを展示します。
ツリーは、銀色に塗った松ぼっくりを積み上げて作り、そこに黄金に輝くオオゴマダラのサナギをあしらいました。リースはアケビのツルとホウライカガミで作り、そこに赤、黄緑、黒の縞もようのオオゴマダラの幼虫をつけてみました。ホウライカガミはオオゴマダラ幼虫の食草です。ユニークな幼虫の姿形だけでなく、モグモグと食草を食べるようすも観察できるはずです。
今回使っている松ぼっくりとアケビのつるは動物園内で採れたものです。もちろん、オオゴマダラの幼虫やサナギ、ホウライカガミも動物園で育てたものを使っています。多摩の素材をふんだんに使ったクリスマス飾り、ぜひお楽しみに!
展示期間は、2012年12月6日から25日までです。
写真上:ツリーとリース
写真中:オオゴマダラのサナギの飾り
写真下:リースの上の幼虫
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 草野啓一〕
(2012年12月07日)
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