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キングチーターが生まれました! ──国内で2例目の誕生
 └─2012/11/01

 多摩動物公園で、チーターが3頭生まれました。そのうち2頭は世界的に見ても非常に珍しい「キングチーター」()と判明しました(1頭は残念ながら死亡しました)。

 写真上:右上がキングチーター
 写真下:下がキングチーター

【チーターの赤ちゃんの動画】(約3分)
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◎誕生したチーター
 誕生日 2012年10月10日(水)
 頭数  3頭
 性別  オス2頭
     メス1頭(10月11日(木)に死亡)

◎両親
 母親  キキョウ 9歳
    (2003年4月23日 南アフリカ共和国生まれ)
 父親  カンガ  3歳
    (2009年1月6日 富士自然動物公園生まれ)

◎経過
 2012年10月10日(水)、キキョウ(メス)とカンガ(オス)に3頭の赤ちゃん(うち2頭はキングチーター)が誕生しました。

 残念ながら10月11日(木)にキングチーターのメス1頭は死亡しました。解剖の結果、死因は腎挫傷で、母親の下敷きになってしまったものと思われます。現在、母親は落ち着いて赤ちゃんの世話をしており、残りの2頭はすくすく育っています。

 10月15日(月)に初めての体重測定を行ったところ、キングチーターは770g、もう一方は850gでした。10月31日(水)の体重はキングチーター1600g、もう一方は1800gと順調に成長しています。

キングチーターについて
 通常のチーターの体には独特の斑点模様がありますが、キングチーターはその斑点がつながり、帯状となるのが特徴です。発見当初は別種とされていましたが、遺伝的な研究によって両者は同種と判明し、キングチーターはチーターの変異個体であることが明らかになりました。キングチーターの体の模様に関する遺伝子は劣性遺伝子であり、両親双方からその遺伝子を受け継いで初めて2つの劣性遺伝子が対になり(ホモ接合)、特徴のある模様が現れます。世界では野生個体と飼育個体を合わせても数十頭ほどしかいないという報告もあります。

 当園では2011年6月11日、スミレ(メス)とカイ(オス)との間に、日本で初めてキングチーター(ナデシコ(メス))が生まれました(ニュースはこちら)。今回はキキョウ(メス)とカンガ(オス)による繁殖で、キングチーターの誕生は国内2例目となります。

 なお、現在国内でキングチーターを飼育しているのは当園だけです。 

◎当園の飼育状況
 今回生まれ育っている2頭を含め、当園のチーターは、総勢17頭(オス9、メス8)となりました。


◎昨年のキングチーター誕生ニュース:
 「チーター4頭誕生! 1頭はキングチーター

◎東京ズーネットBBの動画から:
 「キングチーター誕生!」(2011年8月撮影)
 「運動場のキングチーター」(2012年3月撮影)

(2012年11月01日)
(2012年11月02日、赤ちゃんの動画を追加)



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