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ウォンバット放飼場に新しい台ができました
 └─2011/04/08

 多摩動物公園オーストラリア園には、オーストラリア園開園時の1986(昭和61)年から飼育している動物がいます。それはコモンウォンバットの「チューバッカ」です。ウォンバットの平均寿命は20歳ですが、チューバッカは2011年で26歳(推定)になりました。

 去年の夏は暑さが厳しく、冬は寒くて雪の日も多く、1年を通して室内で過ごす日々が続いたため、来園者の方には見られないことがありご迷惑をおかけしましたが、お陰さまでチューバッカは問題なく過ごすことができました。

 しかし、元気なチューバッカのかげで、あるモノが「悲鳴」をあげました。それは放飼場にある木製の台です。天気のよい日にチューバッカはいろいろな場所で昼寝をしますが、この台が特にお気に入りで、抱き枕(丸太)を抱えて寝る可愛い姿は人気がありました。この台が老朽化ともにチューバッカの破壊活動に耐えられなくなったため、とうとう撤去することになりました。撤去後、放飼場はしばらくさびしくなったものの、このたび新しい台が完成しました。

 今回の台は丸太をふんだんに使用して重量を持たせ、高齢にもかかわらず破壊力のすごいチューバッカの力を考慮して、だいぶ丈夫な造りにしました。さらにチューバッカが楽に乗り降りできるように、緩やかな階段を両サイドに付けました。
 初めは警戒していたチューバッカも次第に慣れてきて、抱き枕を抱きしめて寝る日が少しずつ増えてきました。台に乗るときも、階段を使わずにジャンプして乗るようになりました。こちらの心遣いは無視されましたが、ジャンプする姿や遊具などで元気に遊んでいるようすを見ていると、まだまだ長生きしてくれそうです。

 チューバッカが台で寝ている姿が見られるのは午前中が最も多いようです。多摩動物公園にいらしゃった際は、オーストラリア園の歴史を語るには欠かせないチューバッカに、ぜひ会いに来てください。

写真上:あくびするチューバッカ
写真下:新しい台の上でお昼寝

〔多摩動物公園南園飼育展示係 松本泰雄〕

(2011年04月08日)



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