ニュース
サーバル舎とサーバルジャンプ
 └─2010/10/15

 多摩動物公園のサーバル舎とチーター舎は、1990年10月10日にオープンし、2010年で20周年を迎えました。

 オープン当時は、サーバル、チーターともに雌雄1頭ずつのペアで飼育していましたが、将来の繁殖に備え、サーバル舎には6部屋、チーター舎には9部屋を作りました。その後繁殖に成功し、現在ではサーバルを5頭(オス2、メス3)、チーターを10頭(オス4、メス6)飼育しています。

 サーバル舎の完成から6年後の1996年、「サーバルジャンプ」が発案されました。サーバルジャンプとは、サーバルが飛び立つ鳥を捕まえるときに見せるジャンプを再現した催しです。放飼場の上からロープを下げ、その先にあるバーに吊した肉を、サーバルがジャンプして捕るというものです。
 当初はジャンプ力や遊具の開発などに関する研究目的で始めたものだったのですが、来園者にもジャンプしている姿を見ていただき、サーバルの能力を知ってもらうために、公開することになりました。

 はじめのうちはバーを下げても跳ばなかったサーバルたちですが、徐々に跳ぶようになり、オスの「デューン」(当時3歳)は2.5メートルの高さまで跳べるようになりました。そして、2005年冬からは、毎週土曜日のイベントとしておこなっています。

 多摩の名ジャンパーとして有名だったデューンは2008年に死亡してしまいました。現在は、2006年にシンガポールからやってきたオスの「ポール」(8歳)がデューンの跡を継ぎ、みなさんにジャンプを披露しています。

 サーバルジャンプは夏の暑い間休止していましたが、10月から再開しました。ブランクがあるため、高いジャンプはなかなか見られないかもしれませんが、今後はサーバルたちも徐々に調子を上げ、2メートル以上の高いジャンプを見せてくれることと思います。みなさんも土曜日に多摩動物公園に来られたときには、ぜひサーバルジャンプをごらんください。

〔多摩動物公園北園飼育展示係 清水泰輔〕

(2010年10月15日)



ページトップへ