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チーター、子どもたちの成長ぶり
 └─2010/04/30

 多摩動物公園で2009年9月22日に生まれたチーターの子どもたちは、4月で生後7か月をむかえました。その子どもたちの成長のようすをお伝えします。

 生まれてしばらくのあいだ、子どもたちは目も開いておらず、這うように動いていましたが、生後2週間ごろには、お腹を浮かせて4本の足で歩けるようになりました。3週間が過ぎると乳歯も確認され、5週経つと母親の食べる肉を横から食べるまでになりました。

 ここまでお話すると、いかにも肉食獣の子どもらしい、凛々しいチーターの姿を想像されるかもしれませんが、そのころの体重は1キログラムにも満たず、ふわふわしたぬいぐるみのようでした。

 生後2か月で晴れてみなさんの前にデビューし、名前も決まりました。唯一のオスで木登りが得意なニーム。ちょっと怖がりで体が小さめのソニア。そして、いちばん体の大きなリリー。子どもが母親のキキョウに甘えながら眠ってしまったときなど、「人形ですか?」と聞かれることもありました

 しかし、生後4か月を過ぎると、担当者でも見分けが困難になるほど体が大きくなってきました。黒っぽかった体色がしだいに斑点模様になり、子どものときだけ見られるタテガミがなくなっていきました。そして、ぬいぐるみのようだった短い足がスラッと長くなり、今ではしっかり「ミニチュア版チーター」へと成長しています。樹上にあがるときは、以前よりずっと高いところまで登れるようになり、また、兄妹での追いかけっこもチーターらしいスピーディーなものになりました。

 現在、キキョウ親子は午前9時30分から午後3時ごろまで、「ガラス放飼場」で展示しています。来園された際は、ぜひキキョウ親子に会いに来てください。

・これまでのニュース

 キキョウの出産(2009年10月23日)

 赤ちゃん名前決定(2009年11月13日)

 チーター舎がにぎやかです(2009月11月27日)


〔多摩動物公園北園飼育展示係 野本寛二〕

(2010年04月30日)



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