ニュース
北海道羽幌町で開催された海鳥フェスティバルに参加しました
 └─ 2023/09/15
 葛西臨海水族園では、北海道に飛来するウミガラスなどの海鳥を開園当初より「海鳥の生態」で飼育展示しています。そして、ウミガラスが町のシンボルになっていて、人と海鳥の共存に向けた取組みを実施している北海道苫前郡の羽幌町(はぼろちょう)と2018年11月にお互いの事業を尊重しながら協力していく体制を構築するため、「パートナーシップ協定」を結び、ともに活動しています。


町内にはウミガラスをモチーフにしたものが随所にみられる

 そんな羽幌町にある北海道海鳥センターで2023年7月15日に開催された「海鳥フェスティバル」へ水族園スタッフが参加しました。水族園が参加するのは3回目ですが、私は初参加だったので、どのような雰囲気なのか楽しみにしながら参加しました。


会場:北海道海鳥センター

 今回は海鳥の標本やポスターで園の取組みを紹介するブース出展のほか、遠隔操作ロボット「アバター」を利用した水族園の展示水槽の観察会、園で毎日実施している「海鳥のエサの時間」のライブ配信などをおこないました。

標本を見て、触って観察
ウミガラスの卵を観察して色塗り

遠隔操作ロボット「アバター」
北海道で東京の展示水槽を観察できる!

 参加者は近隣に住む方が多く、お話を聞いているとウミガラスに対しての親しみの深さを感じました。ただ、名前は知っていても、実物を見る機会はあまりないようで、実際に標本や擬卵を見て、触れることでさらに興味や関心を示す方が多かったように思います。

 また、「海鳥のエサの時間」のライブ配信では、子どもたちがウミガラスやエトピリカが水中に潜り採餌するようすを興味深く観察しているのが印象的でした。「あんなふうに潜って泳ぐことができるんだ」などの声が聞こえ、ふだん見ることができない海鳥のようすを伝えることができ、嬉しく思いました。


「海鳥のエサの時間」ライブ配信
エサのとり方や鳴き声に興味津々

 イベントでは、地元の方々の身近に生息する生き物や、自然環境への理解が深まったことを感じました。そして、地元の方々と一体となって保全活動に取り組んでいくためにも、現地で普及活動をおこなうことの重要性を実感しました。

 今後もこのような活動を継続し、ウミガラスやほかの海鳥について知り、学ぶきっかけを提供することで、保全・教育活動を推進していきます。

 ※海鳥の保全についてはこちらの動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください。


水族園スタッフと学ぶ。人と海鳥の共存

〔葛西臨海水族園教育普及係 川瀬雅大〕

◎関連ニュース
天売島に飛来するウミガラス、回復の兆し!(2022年10月28日)

(2023年09月15日)



ページトップへ