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生き物について何でも聞いてね! 臨時質問カウンター
 └─ 2021/12/17
 葛西臨海水族園2階の情報資料室では、骨格標本や専門書など生き物に関する資料が見られたり、常駐するスタッフに質問したりすることができます。現在は、感染症防止の観点から、土曜日・日曜日・祝日は情報資料室を閉鎖して、かわりに案内カウンター横に臨時の質問カウンターを開設しています。


質問カウンターに出している看板

 質問カウンターでは、誰でも気軽に声をかけやすいように「生き物について何でも聞いてね」という看板を出しているためか、情報資料室よりもより積極的な質問を受ける印象があります。質問の件数は、一日に平均で40件ほど、多い時には50件受けることもあります。

 質問にくるのは、子どもや子ども連れの家族が多いですが、大人の方も少なくありません。開設した当初は夏休みだったこともあり、「大人でも質問していいですか?」と遠慮がちに訪れる方もいました。また、子どものなかには質問するのが恥ずかしいのか、親に促されてやってきて、小声で質問してくる子どももいて、ほほえましく感じます。

 質問の内容は、クロマグロやサメ、ペンギンに関するものや、水槽の生き物はどうやって集めてくるのか、といった質問までさまざまです。特によく受けるのはサメに関する質問ですが、それは質問カウンターがある場所からいちばん近い水槽にサメがいるからでしょう。

 質問に答えるときに大事にしているのは、すぐに答えをお伝えしないことです。どうして疑問に思ったのか、あなたはどう思うかを尋ね、答えにつながるような観察ポイントを伝えるようにしています。そうすることで、生き物に対する興味を引き出したり、水槽でのさらなる観察へとつなげることができます。また、観察ではわからないような質問には、図鑑などを使っていっしょに調べながら答えを探すようにしています。


質問カウンターのようす

 質問を受けていると、来園者の方がいかに水槽や生き物をよく観ているのかということに気づかされます。また、生き物についてどんな疑問や興味を持っているのかを知ることにもなり、ガイドに生かすこともできます。さらに質問に来る方の年齢層も子どもから大人まで幅広く、年齢に合わせた答え方が求められるため、とても勉強になります。

 水族園で生き物を見て疑問に思ったりもっと知りたいと思ったりしたら、臨時質問カウンターや情報資料室にぜひお気軽にお越しください。

〔葛西臨海水族園飼教育普及係 豊田千春〕

(2021年12月17日)



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