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葛西臨海水族園が環境省から「認定希少種保全動植物園等」制度による認定を受けました
 └─2021/01/26
 葛西臨海水族園は環境省から2021年1月13日付で「認定希少種保全動植物園等」制度における「希少種保全動植物園等」に認定され、このたび認定証を受領しました。

 本制度は、希少種の保護や増殖について一定の基準を満たす動植物園等を環境大臣が認定する制度です。「種の保存法」の改正によって2018年6月1日に始まりました。制度の創設以降、葛西臨海水族園を含む7つの施設が認定されています。葛西臨海水族園は水族館としては2番目です。

 認定を受けた施設は、繁殖のために希少種を移動させるための手続等、従来必要だった規制が原則として適用されなくなります。また、本制度によって次のような効果が期待されています(環境省サイトより)。
  • 繁殖等に向けた他園館との円滑な個体移動などによる生息域外保全の連携体制構築
  • 多くの来園者に対する、希少野生動植物種に関する環境教育・普及啓発の促進
  • 動植物園等が持つ「種の保存」という公的機能の明確化・社会的な認知度の向上

 申請にあたっては、施設で取り扱うすべての希少野生動植物種について申請し、国の認定を受けることになります。葛西臨海水族園の認定対象種は、「国内希少野生動植物種」が4種(エトピリカ、コウノトリ、タンチョウ、カタマイマイ)、「国際希少野生動植物種」が1種(フンボルトペンギン)です。

認定証を手にする園長の錦織一臣
エトピリカ

 葛西臨海水族園は1989年の開園以来、野生生物の保護や増殖に取り組んできました。今後も引き続き、希少な野生生物の保全や普及啓発に努めていきます。


認定にあたって園長・錦織一臣からの動画メッセージ(約2分)

環境省サイトより
認定希少種保全動植物園等制度について
「種の保存法」(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)の概要

(2021年01月27日)



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