ニュース
アクアマリンふくしまで世界水族館会議開催。葛西臨海水族園も会議プレイベントの会場になります
 └─2018/07/19

 2018年11月5日から10日まで「アクアマリンふくしま」(福島県いわき市)を主催施設として、「第10回世界水族館会議」が開催されます。テーマは「水の惑星・地球の未来について考える」。世界から40か国以上700人以上の参加者が一堂に会し、研究発表や情報交換をおこなう国際会議です。

 世界水族館会議は1960年、モナコ海洋博物館で国際水族館学会議として開催されたのが始まりです。第2回会議はしばらく間をおいて、1988年に同じくモナコで開催されました。1993年にアメリカのニューイングランド水族館で開かれた第3回から世界水族館会議と改称し、1996年には第4回会議を葛西臨海水族園が主催施設となって開催することになったのです。


1996年に開催された第4回世界水族館会議(東京国際展示場) 左:記念シンポジウム 右:研究発表

 以後、4年ごとに開催することが決まり、2000年にふたたびモナコ海洋博物館で開催して以降、2004年はアメリカのモントレー湾水族館、2008年は上海海洋水族館、2012年には南アフリカ共和国のトゥーオーシャンズ水族館、そして2016年にバンクーバー水族館で開催されました。

 世界の水族館の数が増える中、「水の惑星」である地球の生態系への注目はさらに高まり、水環境の価値と海洋資源の保全の重要性に注目が集まっています。この状況をふまえ、次の世界水族館会議は4年を待たず、2年後の2018年にふたたび日本で、アクアマリンふくしまが主催施設となって開催されることになりました(以降は3年ごとに開催の予定)。


 アクアマリンふくしまや福島県、関係する自治体や団体が加わる実行委員会には、公益財団法人東京動物園協会、そして葛西臨海水族園も参加しています。葛西臨海水族園は、今から18年前の2000年7月15日に開館したアクアマリンふくしまと、翌月8月21日に友好園館提携を結び、以来、人・物・情報の交流を進めてきました。

 今回葛西臨海水族園は、世界水族館会議参加のために東京に集まる方々のためのプレイベントの会場として、参加者をお招きして館内で「アイスブレイク」を開催するとともに、園内見学会を実施します。とくに海外からの参加者の方々に東京の魅力、そして葛西臨海水族園のすばらしさをお伝えする予定です。

 福島県の会場では、葛西臨海水族園の職員も研究発表をします。さまざまな国からの参加者が水族館をめぐって討論を繰り広げるともに交流を深め、有益な情報交換の場である世界水族館会議。会期最初に葛西で開催されるプレイベントが、福島県でおこなわれる本会議へと繋がり、その成功を支えられるよう準備を進めています。


第4回世界水族館会議 左:研究発表会場 右:葛西臨海水族園でのレセプションパーティ(1996年6月24日)

 詳しくは、第10回世界水族館会議公式サイトをご覧ください(国際会議ですので多くのページが英語ですが、一部日本語ページも用意されています)。

(2018年07月19日)



ページトップへ