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その後のマグロたち[4](最終回)
 └─2016/01/30

 葛西臨海水族園のマグロたちは、2016年も新年を迎えて元気に水槽を泳いでいます。


 昨年6月にマグロ水槽へ導入したクロマグロは、体重10キロほどの1歳魚でした。それから7か月ほどが経ち、大きいものでは体重が20キロを超えています。

 当初、群れて泳ぐ小さなクロマグロたちと、前からいた体重50キロほどの大きなクロマグロ1尾とでは明らかに大きさが違い、古株の大きな個体がとても目立っていました。しかし最近では、その差が少し縮まってきたように見えます。もちろん、以前からいた個体も成長しているはずですが、小さな個体ではそれを上回る早さで成長しているのでしょう。

 昨年来、マグロ類の群れ展示復活を目指して飼育に取り組んできました。6月のクロマグロ搬入後、水槽内も順調に落ち着きを取り戻し、群れとしての展示は復活したといえるでしょう。しかし、この展示を今後も安定させるためには、水槽内に連続した複数の年級群がバランスよく群れていることが重要です。これから2、3年かけて毎年一定の数を搬入してそれぞれを成長させ、以前のような迫力ある群泳がご覧いただけるよう努めます。

 連載「その後のマグロたち」は、今回で終わります。今後は、新たな搬入や産卵など、その時々のニュースをお届けします。

その後のマグロたち[1]
その後のマグロたち[2]
その後のマグロたち[3]

〔葛西臨海水族園飼育展示係 児玉雅章〕

(2016年01月30日)


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