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その後のマグロたち[3]
 └─2015/12/11

 葛西臨海水族園マグロたちのその後ですが、2015年12月も順調に飼育を続けています。

その後のマグロたち[1]
その後のマグロたち[2]

 新しく入ったひと回り小さなスマたちも、元からいたスマに混じり、水槽の中を元気に泳ぎ回っています。


クロマグロの下を泳ぐスマたち

 小さなスマがお腹をすかせて落ちつかなくなるとよくないので、朝一番の8:30〜9:00にオキアミを与えています。びゅんびゅんと素早く泳ぎながらオキアミを食べるスマに混じって、クロマグロも水槽の上の方にやってきて小さなオキアミをバクバクと食べています。

 搬入後しばらくは、午後の給餌のときにクロマグロの餌を食べる勢いに圧倒され、スマたちはなかなか水面近くまで行こうとしませんでした。そこで、スマが泳いでいる中層から下層までえさを落とせるよう、タイミングを見はからいながら投入してみました。つまり、マグロ用の大きめのえさを多めに落とし、マグロの注意をそらした後、すばやくスマ用の小さめの餌を落とすのです。

 作戦は成功し、えさを食べられるようになったスマはその後、クロマグロの勢いにも慣れたのか、最近は水槽の中層まで上がってきてえさを食べるようになりました。

 また、ダイバーによるアクリルガラスや床、壁などの清掃は、マグロたちのようすを見ながらおこなってきましたが、ダイバーの数も少しずつ増やしてきました。頑固にこびりついてしまったコケや、掃除の際に出てしまう濁りに苦戦していますが、マグロたちに影響のないよう細心の注意を払いながら、きれいな水槽の中で元気に泳ぐマグロたちの姿を観覧いただけるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 小味亮介〕

(2015年12月11日)



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