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クロマグロ等の展示について──クロマグロの導入
 └─2015/06/12

 葛西臨海水族園の展示水槽「大洋の航海者:マグロ」では、2014年12月から2015年1月にかけて展示中のクロマグロ、ハガツオ、スマの死亡が続いた結果、一時は展示生物がクロマグロ1尾となりました。その後、展示回復に向けた取り組みの第1段階として、2015年3月30日にアカシュモクザメ2尾、4月1日にタカサゴ類約500尾を同水槽に導入、第2段階として5月15日及び22日の開園前に同じサバ科魚類であるハガツオ、そしてスマを導入しました。その結果を踏まえ、今回、クロマグロを導入することとなりました。


クロマグロ

導入予定日と導入予定生物種

 導入予定日   2015年6月21日(日)

 導入予定生物種 クロマグロ(スズキ目サバ科) 約80尾
         全長80~90cm、体重10~13kg程度

 2015年6月21日(日)の閉園後に作業を開始します。翌日、22日(月)の開園時より、クロマグロをご覧いただける予定です。

水槽内の状況について

 2015年5月15日に導入したハガツオ21尾、22日に導入したスマ29尾は、6月12日午前8時半時点までにそれぞれ4尾および15尾が死亡しましたが、個体に病的な行動・所見などは確認されておらず、通常見られる搬入後初期の減耗(輸送のダメージや新しい環境に慣れるまでの衝突による死亡)の範囲内と考えられます。また、6月以降に死亡した個体数はスマ2尾のみであり、大量死につながるような兆候は認められておりません。

今後の予定

 クロマグロを安定して展示するためには、特定の年級群(同年齢)のみが群れの多数を占めることがないよう、バランスを取りながら追加していくことが必要です。今回導入する予定の約80尾という数は水槽の大きさに比べて少ない数ですが、年級群ごとの飼育尾数にばらつきが生じないようにするための工夫です。
 このため、従来の展示のような大型(全長約120-150cm)のクロマグロの群泳がご覧になれるのは1~2年後となる予定です。


以前の水槽の様子


◎取り組みの詳細については以下のニュースをご覧ください。

クロマグロ等の展示について(2015年03月27日発表)

マグロ水槽の展示種について(2015年04月02日発表)

クロマグロ等の展示について──ハガツオとスマを導入します(2015年05月12日発表)

クロマグロ等の展示について──ハガツオとスマが仲間入りしました(2015年06月03日発表)


(2015年06月12日)


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